1: 首都圏の虎 ★ 2020/04/03(金) 14:13:55.42 ID:eeA2ihaK9
【4月3日 AFP】スーパーマーケットに来た客は、店内を歩き回り、食べ物を触り、紙幣をめくるのに指をなめたりもする。この中には新型コロナウイルスに感染し、拡散させている人もいるかもしれない。
イタリアなど各国のスーパーで働く人たちは、こうしたもやもやとした気持ちを抱いている。多くの人は疲れ果て、十分に保護されてもおらず、過度にコロナウイルスにさらされていると言う。
世界中で数百万人が自宅隔離下にある中にあっても、スーパーで食料品の買い物をすることはできるため、こうした業界の労働者の感染リスクは高まっている。
新型コロナウイルスの感染拡大で大きな被害を受けたイタリア北部ブレシャ(Brescia)で先月、新型コロナウイルス検査で陽性だったスーパーのレジ係(48)が死亡した。これを受け、従業員を守る十分な対策が取られていたのか疑問視する声が上がった。
労働組合は、この業界では他にも、従業員が新型コロナウイルスの感染者として報告されずに死亡した可能性があると指摘。同国では先週にもイタリア・ミラノの西にあるノバーラ(Novara)でスーパーの警備員(33)がコロナ感染によって死亡した。
スーパーの従業員は数時間連続でレジカウンターに入ったり、客がいる中で商品を棚に陳列したりする。従業員たちは、最前線で働いているのに十分に保護されていないと指摘している。
ノバーラのスーパーで10年以上働くパート従業員のレジ係、ピエラさん(31)は、「自宅に何かを持って帰ってしまうのではないかと私たちは恐れている」と語った。
■「敬意を示してほしいだけ」
スペインの首都マドリード郊外のアルコルコン(Alcorcon)のスーパーでレジ係として働くアナさんは、同じ店で働くレジ係はほぼ全員が女性で、世話しなければならない子どもや親が自宅にいると言う。
アナさんは、「レジにいる時も、感染リスクが高いという母親のことを考えている。母親に食べ物を渡したりバッグに触ったりするだけで、ウイルスをうつしてしまうのではないかと考えてしまう」と述べた。
ストレスで思い詰め、職場に行きたくないがために電話で病欠すると連絡して欠勤する従業員もいる。
AFPの取材に応じた従業員らの店では、従業員が病欠したり、外出制限で外に出られない子どもの世話をするために休暇を取ったりしたことで、人員が3分の1程度減少したという。
イタリア・ノバーラのスーパーのレジ係、ピエラさんは、自身や他の従業員は自分たちが軽く扱われていると感じ、毎日仕事に行くのに「勇気」が必要だと言う。ピエラさんが2010年に立ち上げたフェイスブック(Facebook)ページ「レジ係の告白(Confessions of a Cashier)」では、同じ業界で働く人々が鬱憤(うっぷん)を晴らし同情し合うことで、士気を取り戻すのに役立っている。
ピエラさんは、「私たちが英雄だと言う人もいる」と話した。「でも私はそうは思わない。私たちは見下されながらも、ただ自分たちの仕事をしているだけだ」と述べた。
「私は英雄になりたくはない。ただ敬意を示してほしいだけ。それだけで十分だ」
2020年4月3日 12:40
https://www.afpbb.com/articles/-/3276938
イタリアなど各国のスーパーで働く人たちは、こうしたもやもやとした気持ちを抱いている。多くの人は疲れ果て、十分に保護されてもおらず、過度にコロナウイルスにさらされていると言う。
世界中で数百万人が自宅隔離下にある中にあっても、スーパーで食料品の買い物をすることはできるため、こうした業界の労働者の感染リスクは高まっている。
新型コロナウイルスの感染拡大で大きな被害を受けたイタリア北部ブレシャ(Brescia)で先月、新型コロナウイルス検査で陽性だったスーパーのレジ係(48)が死亡した。これを受け、従業員を守る十分な対策が取られていたのか疑問視する声が上がった。
労働組合は、この業界では他にも、従業員が新型コロナウイルスの感染者として報告されずに死亡した可能性があると指摘。同国では先週にもイタリア・ミラノの西にあるノバーラ(Novara)でスーパーの警備員(33)がコロナ感染によって死亡した。
スーパーの従業員は数時間連続でレジカウンターに入ったり、客がいる中で商品を棚に陳列したりする。従業員たちは、最前線で働いているのに十分に保護されていないと指摘している。
ノバーラのスーパーで10年以上働くパート従業員のレジ係、ピエラさん(31)は、「自宅に何かを持って帰ってしまうのではないかと私たちは恐れている」と語った。
■「敬意を示してほしいだけ」
スペインの首都マドリード郊外のアルコルコン(Alcorcon)のスーパーでレジ係として働くアナさんは、同じ店で働くレジ係はほぼ全員が女性で、世話しなければならない子どもや親が自宅にいると言う。
アナさんは、「レジにいる時も、感染リスクが高いという母親のことを考えている。母親に食べ物を渡したりバッグに触ったりするだけで、ウイルスをうつしてしまうのではないかと考えてしまう」と述べた。
ストレスで思い詰め、職場に行きたくないがために電話で病欠すると連絡して欠勤する従業員もいる。
AFPの取材に応じた従業員らの店では、従業員が病欠したり、外出制限で外に出られない子どもの世話をするために休暇を取ったりしたことで、人員が3分の1程度減少したという。
イタリア・ノバーラのスーパーのレジ係、ピエラさんは、自身や他の従業員は自分たちが軽く扱われていると感じ、毎日仕事に行くのに「勇気」が必要だと言う。ピエラさんが2010年に立ち上げたフェイスブック(Facebook)ページ「レジ係の告白(Confessions of a Cashier)」では、同じ業界で働く人々が鬱憤(うっぷん)を晴らし同情し合うことで、士気を取り戻すのに役立っている。
ピエラさんは、「私たちが英雄だと言う人もいる」と話した。「でも私はそうは思わない。私たちは見下されながらも、ただ自分たちの仕事をしているだけだ」と述べた。
「私は英雄になりたくはない。ただ敬意を示してほしいだけ。それだけで十分だ」
2020年4月3日 12:40
https://www.afpbb.com/articles/-/3276938
【【動画】見下される「英雄」、スーパーのレジ係 新型コロナですでに死者も】の続きを読む